今回は11月30日(土)より開幕します大垣競輪開設72周年記念水都大垣杯の予想コラムをお届けします。

まず始めに大垣競輪場の特徴から。
周長は400m、見なし直線は56.0mです。
カントに関しては比較的緩めになっていてスピードレースにはなりにくく、捲りを狙う選手は遅くとも3コーナー辺りには好位置をキープしておかなければ不発になりかねません。パンク特徴に目立った部分は無いので選手の実力がそのまま現れると言えるでしょう。

大垣競輪場が所在している岐阜県大垣市は県の西部にあたり、この地域は「伊吹おろし」という冷たい風が吹くことがあります。
この風か吹くとバンク内にも強風が吹き込むのでバンク情報は注視したほうが良いでしょう。
以上のことを踏まえて車券戦術の参考にされてください。

それでは今回のイチオシ選手はこちら！
◆イチオシ選手
【木村 弘選手(青森・100期)】
先行ばかりの苦労人がやっと掴んだS級の初優勝は2場所前の平塚4日制F1戦でした。
そこでの出待ちで後援会の方が「食事へ行こう」と声をかけたら「防府で追加が入ったので帰ってすぐ練習したい」と誘いを断ってまで最終の新幹線で青森に帰り、次の防府では初日から先行捲りを駆使して長距離を踏んで2着、2着で決勝戦に進み3着の成績でした。

優勝した次の場所は大きい着を叩いてしまうことが多々ありますが、早速次の場所で結果が出たのは評価材料に値しますし、防府2日目や平塚決勝戦のように自ら捌いて位置取りを主張する一面もみせており、またひとつレベルアップを感じる競走内容に思えます。
今節は勢いに乗る木村選手をイチオシにさせていただきます！

その他推奨選手はこちら！
◆推奨選手
【酒井 拳蔵選手(大阪・109期)】
前場所京王閣F1戦2日目。
ジャンで後方に置かれるものの中団から仕掛けたラインに乗っていき、最終2センターから捲り追込で踏んでアタマ取り。
最終日はジャン前4番手併走から仕掛けますが突っ張られて後退。
別線同士でもがき合うところをバック手前から捲り上げて2着に届いてきました。
松戸F1戦では別線でもがき合いがあったものの、野口裕史選手の先行を捲り切るなど本線を撃破するレースが多くなっています。
捲り展開が想定されるなら評価を上げたい1車となるので、推奨選手に挙げさせていただきました。

毎度恒例の気になる選手を一言程度付け足す、ちょい足し選手はこちら。
◆気になる選手
【上田 尭弥選手(熊本・113期)】
近況着取りはイマイチだが、積極的に動いておりツボにハマれば一角崩しは十分。

【田中 勇二選手(岡山・95期）】
ソツ無く立ち回ることが出来ればしっかり着に絡む。

【渡邉 雄太選手(静岡・105期)】
近況復調気配を見せている。捲り展開なら評価を上げておきたい。

先週の競輪祭G1の興奮が冷めやらぬなか、G3戦線がまた始まります。
SS班からは惜しくもグランプリ出場が叶わなかった松浦選手
そして、来年はSS班として戦う北井選手が出場します。

大垣での熱戦をしかと見届けましょう