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LotoPlaceニュース

2023/06/12 15:30

【気鋭の予想家・諸田竣亮】岸和田競輪・第74回高松宮記念杯競輪(GⅠ)の展望コラム


ロトプレイス競輪コラム(諸田竣亮)
第74回高松宮記念杯競輪が明日(6月13日)より岸和田競輪場で開催される。

今大会から昨年までと変わった点が2つほどある。
まず1つ目、4日制から6日制へと開催日程が長くなった。
そして、2つ目。勝ち上がり戦は従来どおりに東西対抗戦となっているが、
一次予選はオールスター競輪や競輪祭と同様にポイント制となり、特別選抜予選は廃止され、
一次予選を2走した合計ポイントによって二次予選進出者が決定される。

ポイント制になった事により、各選手の勝ち上がるための作戦が変わってくるのでは無いかと予想される。
普段逃げない選手が逃げたり、徹底先行選手が捲りに構えたりとポイント戦ならではの戦いが繰り広げられる。

さて、選手の状態を、私なりに考察してみた。
地区毎の注目選手と合わせて紹介しているので、ご参考にしていただきたい。


【北日本地区】
新山響平選手が好調キープ

2月の全日本選抜は準決で敗れたが、3月のウィナーズカップで準決を1着で突破してからグングン調子を上げ、
以降の記念では先行基本にレースを組み立て、勝ち星増やし存在感発揮している。
自分の力を信じて攻めていけば2着権利の準決も難なく突破してくるだろう。

新田祐大選手は今年に入り位置取りにこだわる走りを見せており、
1月の立川記念と3月の高知記念は縦横無尽に走り、追い込みで優勝している。
以前のように豪快な捲りで勝つ姿が少なくなってきたが、年齢的なことも考えるとこれがベストの選択なのだろう。
攻め幅広くなった事で相手に取っては迷惑だろう。


【関東地区】
司令塔の平原康多選手が落車の影響で日本選手権を欠場しており、
復帰戦となる今節も体調面の不安は拭いきれない。
それでも関東ラインをうまくまとめていきたいという気概はあるはずだ。


眞杉匠選手を中心に若手の好調な自力選手が揃っているだけに勢力的には強力だ。
平原康多選手が若手選手たちをいかにリードしていくかが今回も一番の見どころになるだろう。


【南関東地区】
郡司浩平選手は5月の日本選手権では残念ながら準決で落車して全治40日と診断されており、
今回出場になったとしてもかなりのダメージが残っているだろうと想定される。
それでもラインの絆で勝ち上がる事は可能。
深谷選手を中心に松井宏佑選手、渡邉雄太選手、北井佑季選手と心強い仲間と勝ち上がり決めたい。


【中部地区】
今回、出場選手が5人のみと寂しい限りだが、日本選手権で山口拳矢選手がGI初優出で初優勝の快挙を成し遂げており勢いでは他地区に負けてはいない。
しかし、ダービー王となったことで、山口拳矢選手への包囲網ができる事が考えられ、他力本願な走りではかなり難しい戦いになることが想定される。
今後の走りに課題は山積みだが、持ち味のレース勘のよさで勝ち上がり決めたい。

【近畿地区】
脇本雄太選手は日本選手権の準決勝において、古性優作選手が追走困難なほどの驚異のスピードで逃げ切り
上がりタイム10秒7を叩き出した。間違いなく脚力はトップ。
組み立てが単純なだけに負ける時のパターンはいつもワンパターン。今回もレース毎に見極めが難しいところ。
腰痛の影響もどうなのか気になるところ。

古性優作選手、昨年の大会では脇本雄太選手が不参加で決勝は単騎戦だったが、
前団のもつれを尻目に6番手から捲って、うれしい地元優勝を飾っており、今年も虎視眈々と地元連覇を狙っているはずだ。
気合の入る地元戦だけに、今回も身体をバッチりと仕上げて来ているだろう。
既にグランプリの出場権は獲得しているが、やはり地元戦。攻撃の手を緩めることはない。
脇本選手と最強タッグを組み地元のファンの期待に応える走りを見せてくれるだろう。


【中四国地区】
中四国地区では松浦悠士選手が低調で苦しい戦いが続いている。
自力で戦える状態には今は遠いイメージとなるが、何かのきっかけをつかめれば十分通用する脚はある。
今回はラインの絆で勝ち上がり決めたい。

低調な松浦選手以外では、清水裕友選手が復調の兆しが見えている。
日本選手権の決勝は犬伏湧也選手の先行で番手絶好の展開ながら2着と惜しくも結果に終わったが、
仲間の助けを借りずに自力で勝ち上がれたのは大きな自信となっただろう。
今回も前々攻めての得意の捲りに期待したい。

今勢いのある1人犬伏湧也選手は、スピード活かした『かまし』、『捲り』で他を圧倒するだろう。
強敵相手にも戦える力がついてきて、ムラも無くなってきたのは脅威。
自分の役割を全うする心意気も素晴らしい。今節もトップレベルでの活躍に期待したい。

【九州地区】
九州の注目選手は嘉永泰斗選手。嘉永選手は3月のウィナーズカップでは準決を『捲り』の1着で突破し、ビッグレース初優出を果たしている。
函館記念では、2年ぶり2度目の記念優勝も飾っている。
その函館記念の決勝では、上がりタイムは10秒7とバンクレコードを更新しており、今節も抜群のスピードを披露する。

上記のように各地区各選手ごとに甲乙付けがたい部分はあるが、
予想を出させて頂いている身としては、私が注目する選手を列挙しておきたい。
優勝選手の予想ではなく、活躍が期待される選手として注目をしていただけると有難い。


【眞杉匠選手】
今年に入り地元記念含む5度の優勝と充実期を迎えている
今節も先行基本に組み立て勝ち上がり狙う。


【渡邉雄太選手】
前走大垣記念では、惜しくも決勝進出逃したが、逃げて、捲って3勝と好調!
攻め幅広く何か仕掛ける選手で見せ場は必ず作る


【園田匠選手】
踏み出しだけが、難ありだが、縦脚健在
前走大垣記念では、3連勝で決勝進出決めた。
スピードさえ貰えればゴール前突っ込んでくる。

6月13日(火)~18日(日)と6日間に渡る熱き戦い。
今年の覇者は誰か、私も全レース、しっかりと見届けます。

諸田竣亮(もろた しゅんすけ)

netkeirin ウマい車券で予想家として活動させて頂いています。
父は元競輪選手(諸田勝仁)。幼い頃から父の姿を観てきて、競輪に携わってきました。予想家として真剣に競輪と向き合い、色々な手段を使い、ありとあらゆる情報を集めて、ひたすら研究し良い情報をお届けできるように精進しています。