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LotoPlaceニュース

2023/12/06 10:30

編集長・笠原の別府競輪開設73周年記念GⅢオランダ王国友好杯(GⅢ) 展望コラム


ロトプレイス競輪コラム(笠原編集長)
【人生はギャグだ!競輪チャンネル】の編集を担当しております笠原です。

今回もロトプレイス様でコラム掲載の出番をいただく事が出来ました!
皆様の車券戦術の新たなスパイスとなれるように頑張ります。よろしくお願いいたします。

今回は別府競輪開設73周年記念GⅢオランダ王国友好杯が対象という事で、
当開催に参戦する守澤太志選手にフォーカスして筆を進めます。

守澤選手は今年でS級S班から陥落となってしまいましたが、今後また返り咲く力は十分な選手です。
今回は守澤選手の特殊なセッティングや練習方法と別府競輪場との相性について皆様にお伝えしたいと思います。

自転車競技出身の守澤選手ですが、スプリントやケイリン等のトラック種目よりは
ロードレーサーとしての実績が輝かしい選手でした。

私が競輪選手を目指していた時代も含め昔は、【ただひたすら距離を乗る】練習が主流だったことに加え、
守澤選手はロードレーサーであったことからかなりの乗り込みを経験されているのだと考えられます。

長距離練習で自転車競技者として鍛錬を積んでいた守澤選手ですが、
近年は【ズイフト】での練習が主体との事です。

ZWIFTは米国発のバーチャルサイクリングサービス(アプリ)です。
画面に映し出される仮想世界の中を室内で模擬走行することができ、トレーニングやレースも行うことができます。
近年距離を乗る選手が減少し速筋に特化した練習をする選手も多い中、
守澤選手は近年推奨されている効率的な室内練習でありながら長距離練習を大切にしているようです。

練習拠点を伊豆に移してナショナル選手がもともとメインで練習に使用していたCSCで練習をしている事で
効率的な速筋トレーニングも実現していると思われます。

守澤選手の大きな特徴はセッティング。
整体師からの助言を基にセッティングを出しているようですが、
極端に鼻を落としたサドルに長めのステム(フレームとハンドルを繋ぐ機材)を使うことで
自転車の前半に荷重がかかるようなセッティングです。

ペダルを真上から踏み下ろすようなセッティングはギアを体感より軽くする事ができる他、上半身に力が入りやすくなるため、外的刺激からのバランス維持に優れるというメリットがありますが、デメリットは踏み下ろした後の引き上げが効かず、ハイペースのレースでは脚力を消耗し易い点です。

ハイペースで推移するレースでは消耗が目立つリスクはありますが、
前が止まっても突っ込んでくるあの縦脚は守澤選手の力に加えてこのセッティングが大きく寄与していると考えられます。

別府競輪場はみなし直線が400バンクのなかでは比較的長いですが、
統計では思ったより差しの決まり手は少ないです。 その理由は比較的キツめの、カントが由来していると考えられます。

守澤選手と連携した自力選手が3コーナーの上りで失速した際でもセッティングを活かした突っ込みに注意しながら車券を組み立てたいですね!
今節の自力選手の顔ぶれを考えると守澤選手のカッコいい姿が見られる大きなチャンスかもしれません。

その他の私のピックアップ選手は・・・
◆森田優弥選手(埼玉・113期)
輪界イチの気の強さで山信田学軍団を牽引。
競輪祭の二次予選では来季SS返り咲きを決めた清水選手を外からの当たりで仕留めたのは記憶に新しい。
競輪祭ではバックを取るようなレースは無かったものの静岡FⅠまではバック量産。
競輪祭でも前々を強気に攻める姿勢が終始垣間見えた。
積極先行と前々に動くアグレッシブさは別府競輪場との相性抜群!
埼玉の若頭が今開催でもレースで魅せる。

◆藤井侑吾選手(愛知・115期)
前場所の玉野では全てバックを奪う競走。
四日市記念の2日目には踏み合いがあったとはいえ1周以上外々、風を切って1着。
もともと縦脚魅力の選手に前場所の積極性が伴えば、今節も要注目!

◆後藤大輝選手(福岡・121期)
バック量産中。逃げ切るレースこそ少ないが、引き出し役の時にはしっかりと力を出し切れる選手。
大垣競輪3日目には菊池岳仁選手に勝負を挑むも玉砕してしまったが、菊池選手も8着と十分消耗させた。
今節も引き出し役や挑戦者としてのレースが多くなりそうだが、展開予想時には信頼できる!

グランプリ出場選手が確定し、出場予定の松浦選手が出走。
取り上げた守澤選手の他に新田選手もS級S班陥落となったが、競輪祭では強さを感じさせられました。
グランプリ予想に向けて松浦選手の状態経過にも目を向けながら、積極性溢れる若手とそこに連携する事で報われる選手の活躍に今節は注目です。

YouTubeチャンネル
【人生はギャグだ!競輪チャンネル】

kasahara hiroki(笠原)

学生時代は自転車の短距離種目で活躍し、ジュニアオリンピックやインターハイにも参加。
選手を目指すも、あと一歩の所で届かず。

現在は日々の仕事の傍ら競輪予想に真摯に取り組んでいる。
元選手を目指していたという立場をフルに活用し、
自転車のセッティングコメントなど細かな部分に目を向けた
展開予想を軸とし最終的な予想を組み立てるスタイル。