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LotoPlaceニュース

2024/06/10 17:00

【相模湾のBIGBOSS コラム】岸和田競輪 高松宮記念杯競輪・パールカップ GⅠ


今回は6月11日(火)から6日間の日程で開催が予定されている第75回高松宮記念杯競輪(GⅠ)の展望をします。

まず始めに岸和田競輪場についての特徴から。
岸和田競輪場は周長400mで見なし直線は56.7mと400mバンクの平均である56.1mよりほんの少し直線は長いですが、ほぼ平均的な長さと言えるでしょう。

クセの無い走りやすいバンクで直線も平均的なため脚質による有利不利は少ないとされています。

なお、大阪湾から1.5kmほどの距離にバンクが位置しており、海からの浜風の影響を大きく受ける競輪場となっています。

大阪湾はバンクの西側に位置するため、通常時は西側からの風がバンク内に吹き込むと考えればよいでしょう。

しかし天候が悪くなると風向きが変わるためレース毎にバンク情報の確認は必須です。

ここまでは岸和田競輪場の特徴について話を進めてきました。

続いて高松宮記念杯競輪についての説明となります。
この大会は1950年から続く今回で75回目となる歴史ある大会で1973年から現在に至るまで競輪界で唯一の「東西対抗戦」として行われています。

高松宮記念杯競輪における東西の区分けは以下の通りとなります。
東地区→北日本、関東、南関東
西地区→中部、近畿、中国、四国、九州

2023年から前半3日間にガールズケイリンレーサーによる「パールカップ(GⅠ)」が新設されたことによって、一次予選がポイント制となり、特選競走などのシード戦は無くS級S班を含めた全員が一次予選を2走して勝ち上がりを狙います。

「パールカップ(G1)」が開催されるようになってからも東西トーナメントは変わらずで、東日本地区のポイント上位9名は4日目の11R青龍賞、西日本地区のポイント上位9名は4日目の12R白虎賞にそれぞれ進みます。
この青龍賞、白虎賞の2レースに乗る事ができれば、準決勝戦へは進む事ができます。

その他、準決勝へと勝ち進む条件としては、東西でそれぞれポイントが10位〜36位の27名の選手が二次予選へと回り、それぞれ3レースずつ行われます。
準決勝戦勝ち上がりは3着権利で、37位以下選手は選抜戦回りとなります。

東西合わせて準決勝戦が4レースあるのもこの大会ならでは。
優勝戦への勝ち上がりは2着までが絶対条件で3着4名のうち1名がワイルドカードで決まります。
なお3着選手については、青龍賞、白虎賞に出場した選手から優先で勝ち上がりが決まります。

前置きがかなり長くなってしまいましたが以上のことを踏まえ、6日間の熱闘を楽しんでいただければと思います。

それでは今回のイチオシ選手です。
◆イチオシ選手
【武藤 龍生選手(埼玉・98期)】
「そろそろ報われても良いですよね?」

ビッグレース常連ではありますが、いつも黒子に徹する埼玉の追込屋です。
埼玉のプリンスこと平原康多選手、涙のダービー制覇の裏で起きていたことは記憶に新しいところです。

関東勢が別線となった優勝戦、武藤選手は吉田拓矢選手の3番手を固める形となりました。
最終4コーナー付近、インから潜ってきた諸橋愛選手を外から押し込むような感じでブロック。

もしあのまま平原選手をマークする形で確定板に乗っていれば賞金額として、グランプリ出場をほぼ手中に収めていたかもしれません。

4月の地元西武園記念の優勝戦でもライン4番手を固めて脇役に徹する姿を見て、そろそろタイトルを獲って欲しいという期待を込めて推奨させていただきます。

その他推奨選手はこちらです。
◆推奨選手
【藤井 侑吾選手(愛知・115期)】
「遂に頭角を現してきた中部の先行ファイター」

3月取手G2戦の2日目ではライン2車ながら2コーナーから一気にカマシ先行でラインのワンツー決着を演出した立役者。
強豪の寺崎浩平選手や小林泰正選手を封じてのカマシ先行は魅力十分。

3日目は残念ながら落車負傷となりましたが、その後2場所を欠場してしまいました。
復帰戦の和歌山F1戦では初日と2日目を捲りと逃げで連勝、前場所の富山F1戦でも持ち前の機動力を発揮して完全優勝を飾りました。
今開催の台風の目になるに違いないと思います。

今回もイチオシ・推奨選手とは別に気になる選手を一言程度付け足しします。
◆気になる選手
【谷口 遼平選手(三重・103期)】
持ち前の捲り脚はビッグレースでも存在感がある。決して軽視は出来ない。

【志智 俊夫選手(岐阜・70期)】
函館で魅せたタテ脚は直線の長い岸和田バンクでも火を噴く。

【松井 宏佑選手(神奈川・113期)】
ビッグレースでの引き出し役は十分果たしたはず。そろそろタイトルを狙うべき選手です。

今開催の前半3日間はガールズケイリンのGⅠ戦「パールカップ」が行われます。
優勝すればもちろん年末ガールズグランプリ出場権が与えられるのでガールズトップレーサーによる熱い戦いが予想されます。
パールカップの出場選手は1名の推奨選手を挙げさせていただきます。

◆パールカップ推奨選手
【山原 さくら選手(高知・104期)】
2022年平塚ガールズグランプリ準優勝の実績を持つ山原選手。

2019年11月の競輪祭ガールズグランプリトライアルの前検日に腹痛で倒れてしまい緊急搬送。
卵巣のう種茎捻転という病気にかかってしまい手術を受けて治療のためしばらく欠場を余儀なくされました。

翌年5月から復帰して以降、タイトル獲得は無いものの、ビッグレースでも確定板に絡むなど安定した走りを見せています。
大きな病気から復帰して懸命に走り続ける山原選手を応援したいという意味を込め。
推奨させていただきます。

今年3度目のG1レース。
それぞれ特色のあるG1レースですが、高松宮記念杯競輪は東西対抗戦ということで普段は見る事ができないライン構成になりそうです。
車券的には難しい局面も多いかも知れませんが、年に1度のお祭りという意味合いでは興味深いレースも多く発生すると思っています。

また、ガールズG1の第2回パールカップも開催されます。

熱いレースが繰り広げられることは必至ですね。
私も各レースをチェックしながら、推奨選手を絡めて予想を組み立てて行きたいと思います。

それでは、みなさま一緒に高松宮記念杯競輪ならびに、パールカップを楽しみましょう!

長谷川龍次

ギャンブラー木村軍団の秘蔵っ子。
『相模湾のビッグ・ボス』こと、長谷川龍次(りゅうじ)
競輪をこよなく愛する若き競輪ファン。

ギャンブラー木村とは長年の親交を持ち
若いながらも持ち合わせている選手眼はギャンブラー木村も一目置く。

ホームグランドは平塚競輪場だが、関東一円の競輪場での目撃情報多数
『相模湾のビッグ・ボス』との異名はギャンブラー木村による命名